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難易度

教科書基本(1)~教科書章末問題(3)~全国模試標準(5)
~国公立標準(7)
~難関大(10)(~難問(12))
表記について
基本的には上記の難易度10段階表示で表していますが,[ ]で挟まれた部分が中心となる(多く存在する)難易度です.たとえば,1~[2~3]~4は1~4の難易度の問題の出題が見られるが,メインとなるのは2~3という意味です.

表紙 本の名前 難易度 対象 コメント
入試数学基礎演習 2017年 03 月号 [雑誌]: 大学への数学 増刊 [1~3]~4 教科書レベルを一通り復習し,さあ受験勉強を始めるぞ!という人  ごくごく教科書レベルの問題が並んだ問題集ですが,すべての問題が入試問題からチョイスされています.問題集としても問題量は十分にあります.一通りの問題を二回解けばひとまず受験数学の土俵に立てるような実力が手に入るでしょう.また,少し実力のある人向けには,タイムアタックで解く速度を上げる教材としても有用です.
一番最初は教科書レベルを確認する,というのは鉄則です.この問題集の問題を解くときに何回も教科書で公式を確認しているようでは,まだまだ受験数学を始める段階には立っていないでしょう.基本は教科書の章末から.あれを完璧にするだけで相当力になりますよ.
鉄緑会 基礎力完成 数学I・A+II・B [1~3] 数学の根底の力,計算力を身につけたい人,国公立以上を志望する人. 鉄緑会がこのような参考書を出すとはなんとも珍しい.この本を用いることによって,教科書レベルの問題が集中的に練習できるだけでなく,発想力といった,暗記だけではたどり着けないようなレベルまで到達するための基礎力が身につくように思います.扱っているのは基礎の基礎ですが,ところどころ説明が難しいので,本当に数学が苦手な人には向かないかもしれません.
1対1対応の演習/数学1 新訂版 (大学への数学 1対1シリーズ)
他の科目もあります→数学A
数学II
数学B数学III(微積分)
数学III(曲線・複素数)
2~[3~5]~6 「入試数学基礎演習」の演習を一通り行い,ほとんど不自由なく解けるようになった人
受験数学における基本的なテクニックを身につけたい人
この参考書は,入試数学基礎演習程度の教科書レベルから入試標準レベルへの橋渡しとしては最適な参考書です.形式としてはチャート式のような例題と練習題が一対一対応しているものですが,さすが「大学への数学」シリーズ,受験における初歩的なテクニックが学べます.分厚さも数学IAIIBIIIそれぞれが5mmほどできちんと取り組める分量になっています.
チャート式基礎からの数学1+A

他の科目もあります→
数学II+B  数学III

[1~8]〜9 辞書のように分厚いことで有名ですが,基礎から応用までカバー範囲は幅広く,これ一冊を一通りやれば間違いなく国公立レベルまで持っていくことが出来ます.実は,僕もこの青チャートのすべての問題を解いて今の実力がついたので大変感謝しています.
まず基礎例題を完璧にするようにしましょう.これが教科書レベルです.それが出来たら続いて応用例題レベルを,これが模試~国公立基礎レベルでしょう.総合演習は大学名見れば分かるとおりそれなりに難しい大学も入っているので初期段階では無理して解く必要はないと思います.とにかく例題を完璧にするだけでとても力がつきます.
ただ辞書ゆえに使用の上で気をつけなくてはならないことがそれなりにあります.まず,決して解法暗記にならないでください.例題もまずは考えてみてください.例題だから解かなくていい<んでしょ,と思うから解法暗記になるのであってまずは考える,ということを忘れないでください.そして,例題の下の練習を解くときも決して例題を写すだけにならないように.練習を解くのはたとえば例題を解いた翌日とするのがいいです.「昨日やった例題の下の練習問題+新しく例題を何題か」というのを毎日繰り返すのがいい勉強法でしょう.それとあまりにも分厚いので,根気は必要です.そのような根気がなさそうな人は無理してこれをやる必要も無いような気がします.
理系数学 入試の核心 標準編 改訂版
文系用も
文系
[4~7] 教科章末レベルを定着させた人で,入試問題の典型レベルを無難に押さえたい人 タイトルに「入試の核心」とあるように国公立にとってはやさしめの典型問題をしっかり押さえた問題集です.問題量も100問ときちんと絞ってあります.しかし,解説がそっけないので,典型問題を学ぶことで終わってしまう本かもしれません.
新数学スタンダード演習 2017年 04 月号 [雑誌]: 大学への数学 増刊 [5~8]~9 文系の数学が得意な人
理系の国公立医学部志望者
典型問題の学習を一対一,青チャートなどで一通りしてそれらの定着+それからの脱却向上を図りたい人
文系の国公立志望者にとってはこれが合格圏内の8-9合目到達点,理系にとってはこれを解いて国公立に挑戦できるようになるレベルと言ってよいでしょう.「スタンダード」といえ難しい問題も多く,典型問題にはこだわらない多少ひねくれた問題が多いのも事実です.そのため,文系の人は無理してこれに挑戦せず,プラチカなどをやったほうがいいかもしれません.「大学への数学」の醍醐味と言ってもいいような本,ぜひともこれで「大学への数学」流の技をマスターしてほしいものです.
大学への数学増刊 数学IIIスタンダード演習 2016年 05月号 4~[5~7]~8 理系の受験生. 数学IIIというのは難問も多いですが逆に標準的な問題もしっかり解くことを求められていることが多いので,IAIIBのスタンダード演習に比べて数学IIIのスタンダード演習は難易度が落ち着いています.その点,理系の受験生にはぜひともお勧めしたい参考書になっています.
  大学への数学増刊 新数学演習 2016年10月号 [8〜11]〜12 理系の難関志望受験生 一昔前までは,新数学演習といえば超難問ばかりコレクトされていたイメージですが,新課程になって改訂された結果,難易度はかなり落ち着いた印象があります.とはいえ,難しい問題が集められているのは事実.ここまでやれば,数学で高得点を狙う難関志望の受験生はかなりの力がつくはずです.「大学への数学」独特の解説ですから,スタ演などの他の問題集で向いていると判断してからやるべきだと思います.