松本「多様体の基礎」の自主ゼミの記録です.僕がすべての講義を担当しています.
予定は先に行けば行くほど変わる可能性があります.
日付 | 主な内容 | テキスト箇所 | |
第1回 | 10/11 | 多様体の定義,例 | §6 |
休講 | 10/18 | ||
第2回 | 10/25 | 多様体の例,$C^{\infty}$函数 | §6,7 |
第3回 | 11/1 | 射影空間 | §11 |
第4回 | 11/8 | $C^{\infty}$写像 | §7 |
第5回 | 11/15 | 接ベクトル空間 | §8 |
第6回 | 11/22 | 接ベクトル空間・写像の微分 | §8,9 |
第7回 | 11/29 | 写像の微分 | §9 |
第8回 | 12/6 | 微分の例,写像の局所的性質 | §9,10 |
休講 | 12/13 | ||
第9回 | 12/20 | はめこみと埋め込み | §12 |
第10回 | 12/26 | 部分多様体,パラコンパクト | §12,13 |
第11回 | 01/10 | 1の分割,正則点 | §14,15 |
以降,春休み | |||
第12回 | 02/20 | 正則点と部分多様体 | §15 |
第13回 | 02/27 | ベクトル場,括弧積 | §16 |
第14回 | 03/26 | 括弧積,ベクトル場のpush-forward | §16 |
以降,前期授業期間 | |||
第15回 | 04/25 | 積分曲線と完備性,1パラメータ変換群の定義 | §17 |
第16回 | 05/02 | 積分曲線と1パラメータ変換群,テンソル代数・外積代数 | §17-19 |
第17回 | 05/09 | 微分形式と外微分 | §19 |
第18回 | 05/16 | 積分,多様体の向き | §19,20 |
第19回 | 05/23 | Stokesの定理 | §20 |
- 位相多様体の定義
- 座標変換と$C^{\infty}$多様体の定義
- $\mathbb{R}^{n}$には直交座標と極座標という二つのchartがある.座標変換についても確認した.
- $S^{n}$の上半球・下半球を用いるatlasの入れ方を確認した.
- 積多様体,開部分多様体の定義
- 立体射影による$C^{\infty}$多様体$S^{n}$の定義
- $C^{s}$級函数の定義
- $C^{\infty}$級函数の微分とLeibniz’s rule
- 位相空間$\mathbb{RP}^n$を定義した.これはハウスドルフで,$C^{\infty}$級多様体であることが確認出来る.
- $C^{s}$級写像の定義
- $C^{s}$級曲線などの$C^{s}$級写像の例を扱った.
- $C^{s}$級微分同相写像の定義
以降の講義については全て多様体は$C^{\infty}$級であるとする.
- 自然な写像$\pi:S^n\longrightarrow \mathbb{RP}^n$が$C^{\infty}$写像であることを確認した.
- 接空間$T_pM$を2通りの方法で定義した.
- 曲線の速度ベクトルは方向微分になっていて,逆に方向微分はある曲線の速とベクトルとして表される.
- $M$が$m$次元($C^{\infty}$)多様体のとき,$T_pM$は\[\left(\frac{\partial}{\partial x_i}\right)_p\]たちを基底とする$m$次元ベクトル空間である.
- $T_pM$に対して2つの異なる基底を取ったときに,それらの間の相互法則
\[\left(\frac{\partial}{\partial x_i}\right)_p=\sum_{j=1}^{m}\frac{\partial y_j}{\partial x_i}(p)\left(\frac{\partial}{\partial y_j}\right)_p\]を確認した.